予防歯科

予防歯科とは

予防歯科とは

口腔内をきれいに保つ

だれでも自分のお口の中を自分の目で直接見ることはできません。鏡を使っても一枚の鏡では歯の裏を見ることはできません。

見えないところをきれいに保つことは非常に困難です。手を一生懸命洗ったつもりでも、かなりの時間をかけていくつかの動かし方をしなければ隅々まできれいにはできません。見えている手でさえその状態です。

では、手よりももっと小さく、たくさん細菌のついた歯の表面を、歯ブラシなどの道具を使って隅々まで短時間でキレイにすることはできるのでしょうか?かなり難しいことがわかると思います。

予防歯科とは、お口に関わる大半の病気は、お口の中の細菌が関与します。お口の中をきれいに保つ、それはお口の病気の予防を考えた際に最も大事です。ではどうすればよいか、やはり徹底的に綺麗にしてもらうしかないのです。歯科衛生士というプロに。

医院の診療体勢について

歯科衛生士が多数在籍しております。それぞれ、経験年数は異なりますが、未熟なスタッフは経験豊富な歯科衛生士がフォローすることで患者様のお口の中は良好な状態が維持できるようできる限りのケアを行っております。

あえて歯科衛生士を担当制にすることなく、多数の目で口腔内を細かく確認することができると考えています。

予防歯科とは

予防歯科の重要性

欠けてしまったり、穴が空いたり、抜けてしまった歯を元通りに治す方法はありません。であるならば、なるべく問題のない状態で維持することが重要になります。ある意味、治療もその後の病気の予防でもあります。治療後に再発しにくいように配慮しています。

歯が悪くなり、噛めなくなって、栄養状態が悪くなり、また歯が悪くなる。どこかでしっかりと食い止めることも予防の一面です。

そもそも、穴が空いたり、抜けたりしてしまわないようにするのも予防です。いつまでも社会性を保ち、美味しく物がいただけるように、予防歯科は健康で過ごすために重要であることは言うまでもありませんよね。

美容院に行く感覚で気軽に来てほしい!

虫歯じゃないのに歯医者に行くの?と思われるかもしれませんが、虫歯ではないからこそ、気軽に「検診したい!」とお声かけください。

美容院へは何ヶ月かに一度行きますよね。歯医者も同じで、定期的なメンテナンスがとても大切なんです。

美容院でのシャンプーって気持ちいいですよね。歯医者で行う予防のメンテナンスも実は気持ちのいいケアなんですよ!

検査・リスク評価に関して

レントゲン検査・唾液の検査・細菌の位相差顕微鏡検査など虫歯に関する検査はさまざまです。お口の中の状態から、適切な検査を選択します。

状態を知るために適切なタイミングで検査を組合せ、検査結果と診察した実際のお口の状態から治療法と予防法を計画していきます。

リスクの評価は今までとこれから、生涯にわたって長期的な視点から判断していきます。

予防歯科とは

食生活で気をつけるべきこと

食べることは生きるために必要です。そして、楽しみでもありますよね。○○が食べたいと思い、それを躊躇なく食べることができることは非常に幸せなことです。

甘いものなどは、常に楽しみの範囲を超えないようにと説明します。虫歯だけでなく、様々な病気には食生活が大きく関与しますので、何事も楽しみの範囲内で、病気になるような食生活は×ですよ。

改善すべき生活習慣とは

改善できそうなことでしょうね。お口の中を健康に保つためには、いろんなものをバランスよく食べ、よく眠り、よく笑い・・・、改善すべき生活習慣って、皆さん気が付いているんですよ。やめなきゃなってわかってる。でも、できないと思い込んでいることばかりです。

ちょっとでも改善できそうなことを、私たちもサポートしますので少しずつ始めていきましょう。

定期健診について

予防歯科とは

定期健診でわかること

定期健診では、前回の健診時からの変化がわかります。良好な状態が維持できているのか、注意すべき点が生じたのか、以前の注意すべき点が改善しているのかなど。継続していることに意味があります。

単発の健診では、判断できるのはその日のコンディションだけです。今までの状態と比較することで、これからの対策を練ることができますから。

定期健診を行うメリット

定期健診で早めに異常を見つけることで、病気の進行、悪化を防ぐことに繋がります。

自覚症状が出る前に注意点を指摘させていただきますし、必要であれば治療に繋げます。自分自身では確認できない今の状態を確認できることが最大のメリットですよね。

定期健診で行うこと

定期健診の期間にもよりますが、レントゲン検査や歯周病検査、お口の中を隅々まで目で見る視診を行い、必要に応じて歯石や歯垢、着色の除去を行い歯の表面をツルツルにします。

歯の質の強化をはかるためにフッ素塗布も行います。大事なことは、次回の定期健診まで健康な状態を維持するためのセルフケアができているかの確認と必要なセルフケア用品の処方です。適切でない道具では、せっかくのセルフケアが逆効果になることもありますから。

診療の流れ

ご予約

電話もしくはインターネットから健診希望の予約をお取りください。

ご予約
問診・カウンセリング

来院しましたら、問診票の記入後、歯科医師・歯科衛生士によりお口の検査を実施させていただきます。

問診・カウンセリング
治療

歯石・着色等の付着がある場合は、それらを丁寧に除去させていただきます。

治療
メインテナンス・定期検診

その後、虫歯等の治療が必要な状況がなければ、日常のセルフケア時の注意点等ご説明させていただき終了となります。

メインテナンス

定期健診はどのくらいのペースで通うのが良いのか

今まで全く虫歯になったことがない方の場合、虫歯の有無の確認だけであれば半年に一度の来院でも対応できると思います。歯石や着色が付きやすい方の場合は、3~4か月に一度が良いと思います。また、一度でも虫歯になったことがある方は、虫歯の再発の確認のためできれば3か月、最低でも半年に一度の来院が必要だと思います。

当院で行っている予防歯科メニュー

クリーニングについて

クリーニングについて
(スケーリング)

お口のクリーニング方法は様々。歯石・歯垢・着色等の付着状況に応じて対処は変わります。歯石が付着している場合は、歯石除去を行いますが、歯石除去も手用スケーラー・超音波スケーラー・エアースケーラー等、その歯石の厚みやしつこさ、歯の痛み安さや場所に応じて適切なものを選択します。

歯と歯の間の細かな着色などには、重炭酸ナトリウム等のパウダーを吹き付けて除去する方法を用いることもあります。

どれくらいの頻度でクリーニングを受けるのが良いか

歯石や着色の付きやすさにもよりますし、義歯やブリッジ、インプラントなど治療されている状況によってもクリーニングの期間は様々です。良好な状態でも、あまり期間が空くのは心配という方もいらっしゃいますから。担当した歯科衛生士に相談いただければ、その時のお口の中の状態などを考慮してクリーニングの期間についてもアドバイスさせていただきます。

当院で行う予防ケア

スケーリング

歯石除去(スケーリング)

虫歯や歯周病の原因となる細菌のかたまりである歯垢は、やがて硬くなり歯石になります。歯石は毎日の歯磨きでは落とすことができません。

この歯石を専用の器具(スケーラー)を使って徹底的に除去します。

PMTC

PMTC(ピーエムティーシー)

PMTCはプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科衛生士によるメンテナンスケアのことです。

お口のケアのプロである歯科衛生士が日々の歯磨きでは落としきれない汚れ・歯石・着色などを専門器具を使って清掃します。

PMTCは歯のエステとも呼ばれ、痛みもなく終わったあとに歯面もツルツルになってスッキリ爽快、気持ちのいいケアです。

歯磨き指導

歯磨き指導

いくら歯医者でクリーニングを受けても、ご自宅で毎日の歯磨きが疎かになってしまっては意味がありません。

あなたに合った歯ブラシなどのケアグッズのご提案から、どんな磨き方をすれば良いのか、注意することなどを丁寧に指導いたします。

ひまわりではたくさんのケアグッズを取り扱っており、スタッフ全員が実際に使用して患者様に提案しています。ぜひ「私にはどの歯ブラシが合っているの?」とお尋ねください!

自宅で行う予防ケア

あなたは歯ブラシの交換時期を知っていますか?毛先が広がってきたらと思っていませんか?ひまわりでは最低1ヶ月に1度歯ブラシの交換を推進しています。

毎日使う物ですから歯ブラシはこまめに交換し、清潔にしましょう。ひまわりで歯の磨き方を教わったらしっかりと実践してくださいね!

自宅で行う予防ケア

ご自宅での歯磨き

あなたの歯を磨く力や歯の大きさ、歯並びに合わせた正しい磨き方を指導いたします。お子さまへもまずは自分でできる磨き方を指導し、ご家族へ仕上げ磨きを行っていただけるように指導いたします。 疑問などがあればどんなことでもおたずねください!

歯磨き以外のケア

歯磨き以外のケア

デンタルフロスや歯間ブラシ、デンタルリンスなど、歯ブラシ以外のケアグッズを使用したお手入れをすることで歯垢除去率がぐっと高まります。

もちろん、ひまわりのスタッフがご提案や使い方の指導をさせていただきますのでご安心ください。

歯石について

歯石には2種類あります。白いのと黒いのです。下顎の前歯の裏につくのが、白い歯石です。歯肉を傷つける可能性があるのでお勧めはしませんが、ちょっとだけなら爪とかでも取ることができます。ドラッグストアで歯石取りとしてデンタルミラーとセットで販売されていたりもしますが、同じく歯と歯肉を傷つける可能性があります。気になるなら受診して歯石除去しましょう。

黒い歯石は、歯周病患者様の歯についています。カチカチに引っ付いているので、歯科医院でなければ除去困難です。歯科医院でも簡単には除去できません。赤ちゃんから高齢者まで、歯石が付くことに年齢制限はありませんので、歯科医院での定期的な歯石除去が必要です。

バイオフィルム

バイオフィルムとは

お口の中のバイオフィルムは、歯垢、プラーク、歯糞です。身近なバイオフィルムは、油断して洗っていない台所の三角コーナーの底のあたりのヌメヌメです。

どちらにせよ、清潔なイメージからはかけ離れていますね。細菌も生き物ですから、生存をかけて全力でしがみつけるように進化しています。何とか剥がすためには、こちらも知恵とテクニックが重要です。

歯茎の検査の概要

歯周病検査は、テレビCMなどでおなじみの歯と歯肉の間にある歯周ポケットの深さを測定したり、歯の動きや歯肉からの出血を確認したりします。歯周ポケットの深さを測るには、プローブといわれる先は尖っていないですが針状のものを挿入して測定しますので、歯肉の状態によってはチクッと痛みを感じる方もいらっしゃいます。歯周病の治療計画を立案するためには非常に大切な検査です。